最近よく耳にするようになった言葉の一つに“SIMフリー”という言葉があるでしょう。SIMカードのロック解除を行うことで、自分が好きなキャリアを選べるようになったのです。格安で通信費を抑えることができるようになった人も多いのではありませんか?しかし疑問になるのはどうして今さらSIMフリーへの転向がなされるようになったのか?という点です。
なぜこれまでSIMフリー端末がはやらなかったの?
SIMフリー端末は最近になって、種類も増えてきて一般的に認知されるようになってきました。それダメはほとんど売られてこなかったのです。その理由は携帯電話業界のビジネスモデルにあります。今までのビジネスモデルは、携帯電話を売って稼ぐのではなく、電話回線を売って稼ぐというスタンスでした。そのためにSIMのロックを解除するという考えはなかったのです。
新しいビジネスモデルの登場
大手携帯電話会社の中でSIMフリーの土台を始めたのは、ドコモです。「d tab」という本体と回線がセットになっていないタブレット端末を売り出したのです。この時まではまでSIMフリー端末とはなっていなかったものの、この端末の登場によって消費者の意識が変わったのです。
そもそも携帯電話業界では、ユーザー数に変化がないことから、回線を売っても稼げない時代に突入していました。そこで端末を安く売りだしてコンテンツによって売上を伸ばすというビジネスモデルにシフトしていったのです。ドコモの革新的なタブレットに人気と注目が集まり、別の大手携帯電話会社であるauとソフトバンクもSIMフリー端末を発売するようになったのです。
消費者のニーズに合わせた
携帯電話を一人1台持つというのが当たり前になってきて、今ではタブレットなどの2台目の端末を持つのが普通の時代となってきました。端末が増えればその分、維持費も高くなるのが今までのシステムでしたが、消費者の気持ちとしてはなるべく維持費をかけたくはないものです。そんなニーズを汲んだ形にもなったSIMフリー。今の時代のニーズの変化に合わせて、ビジネスモデルもシフトしていっていることが分かります。
消費者としてはより自分に合う安いキャリアを選択できるようになり、よりリーズナブルに端末を何台も維持できるようになったのです。